AR用ヘッドマウントディスプレーなどを手掛ける、米Magic Leap(マジックリープ)は、「Magic Leap 2」がARデバイスとして初めて、医療用電気機器の国際技術規格「IEC60601を取得したと発表した。「CES2023」で、マジックリープのペギー・ジョンソンCEOが明らかにした。
「IEC60601」は、医療用電気機器の安全性と有効性に関する国際技術規格。今回、認定を取得したことで、「Magic Leap 2」は手術室だけではなく、ほかの臨床環境でも使用できるようになる。
「Magic Leap 2」を使うことで、外科医は、2Dの画面を見るために患者から目を離す必要がなくなるほか、重要なデータと3Dのビジュアル画面が、デジタルによって手術室で統合されるため、患者に専念できるという。
マジックリープのパートナー企業のSentiARでは、「Magic Leap 2」のプラットフォームを通じて、医師がリアルタイムで臨床データと画像にアクセスできるソリューションを開発した。SentiARのソリューションを利用すれば、2Dの画面を見ながら心臓の血管を通してカテーテルを操作が不要となる。また、医師は患者の心臓の3Dマップとカテーテルの位置をリアルタイムで確認ができる。
SentiARのソリューションは、現在FDA(米食品医薬品局)の審査を受けており、2023年後半には提供される予定となっている。
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