株式会社ベルシステム24は、糸魚川総合病院 脳神経外科、獨協医科大学、埼玉精神神経センター、国立病院機構七尾病院との共同研究チームにて、気圧予報に基づく体調管理アプリ「頭痛ーる」に記録された頭痛記録データをAIにより解析し、気圧の変化や降雨、湿度等の天気が頭痛発生に関与する可能性に関する論文を発表した。
共同研究では、2020年12月から2021年11月までの頭痛記録データのうち、東京都・神奈川県・埼玉県・大阪府・愛知県・石川県で記録された片頭痛が強く疑われるユーザ4,375名の頭痛記録データを抽出。
気象庁ホームページにて公開されている、気温や湿度などの1時間ごとの天気データと、アプリでの1時間ごとの頭痛記録データ登録数を、人工知能の1種である時系列クラスタリングと、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するAI予測分析ツール「Prediction One」を用いて解析した。
その結果、頭痛発生と強く関連する天気の要素として、「低気圧」「高湿度」「降雨」「6時間前と比較して大きな気圧低下」「朝6時の高気圧」「翌日朝6時の低気圧」「1週間かけて気圧が低いままであること」「1週間かけて気圧が大きく低下していること」が、頭痛発生と関与することが判明した。
これらの結果を総合すると、頭痛の発生には、「気圧の変化」「降雨」「湿度」が関与することが示唆された。
なお、今回の研究は、2023年2月28日にアメリカ頭痛学会の公式医学雑誌「Headache」に掲載された。
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