シャープ株式会社は、独自の非接触ヘルスケアセンシング技術を活用した、法人向け見守り・運動管理を目的としたヘルスケアソリューション「i-wellebe」を開発し、2023年9月7日より提供を開始する
「i-wellebe」では、カメラと赤外線センサによる非接触でのセンシングが可能な専用機器を使い、対象者を顔認証(出欠確認)するとともに、「血管情報」「心拍情報」「温度」を約5秒で一括測定が可能だ。
カメラで取得される動画像から、人の目ではわからない顔色の変化を検出し、シャープが独自に構築した推定モデルに入力することで、「血管情報」と「心拍情報」を算出する。
また、赤外線センサで対象物の表面温度を推定する温度計の技術を利用して、「温度」を算出する。なお、算出値はシャープ独自の推定値であり、医学的に確立されたものではない。
測定したデータはクラウド上に自動記録され、パソコンやタブレットなどから専用Webアプリ(管理コンソール)で対象者の一括管理や確認ができるほか、対象者ごとに日々蓄積された記録と現状との比較を指標化し、「普段との違い(アクティビティレベル)」を通知する。
専用Webアプリ(管理コンソール)では、施設内の対象者を一覧で確認でき、対象者ごとの記録については、測定結果一覧やグラフ表示に切り替えて確認が可能だ。
また、特定の時間帯や運動種別ごとのグラフに絞り込んで表示することもできるため、用途に応じた確認ができる。なお、専用Webアプリ(管理コンソール)は、今後さまざまな他社システムとのデータベース連携機能を拡張していく予定だ。
ユースケースとしては、サービス付き高齢者住宅などの高齢者施設やフィットネスジムのほか、スポーツクラブ、カルチャースクールなどが挙げられている。
たとえば、サービス付き高齢者住宅であれば、レクリエーション(体操・散歩など)参加者の出欠確認を顔認証で行うとともに、対象者個人の記録と現状とを比較して、体操や散歩などのメニューづくりの参考にすることが可能だ。
また、フィットネスジムでは、対象者個人の運動におけるトレーニングの効果・効率の向上や、運動強度を管理することができる。
さらに、機器で測定する際、あらかじめアクティビティレベルを設定することで、より詳細な管理も可能。たとえば、体操や散歩などのレクリエーションを行う際に、普段との違いを確認したり、運動を行う前後での効果を前回との違いとして確認したりすることが可能だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。