Ubie株式会社は、AI問診等を提供する医療機関向けサービス「ユビーメディカルナビ」にて、生成AI(以下、LLM)を活用した「問診要約機能」の提供を、クリニック向けに開始する。
ユビーメディカルナビは、医療機関の業務効率化を支えるAI問診サービスだ。紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用し、患者の症状に合わせた詳細な事前問診が可能だ。(トップ画参照)
今回発表された「問診要約機能」は、「ユビーメディカルナビ」にて、患者の症状や自由回答をLLMが要約するものだ。
具体的には、患者が「ユビーメディカルナビ」で回答した20〜30問の症状や生活習慣等の情報と、フリーテキストで入力した医師への相談内容をLLMが要約し、医師のPC画面上に共有する。
この機能により、医師は「患者がどのような症状でどのような気になり・相談があるのか」を端的に理解することが可能となる。
なお、「問診要約機能」は、現役医師を含めた開発チームと、2023年7月に設立された、医療・ヘルスケア領域における生成AI等の研究組織「Ubie Lab」が共同で開発したものだ。
要約による情報の見落とし防止の観点から、デフォルトは要約前の原文とし、要約時も常に要約前の原文を参照可能な状態としたセーフティネット構造を採用している。
開発に際し行った実証検証では、事前導入したクリニック10軒のうち9軒の医師の利用満足度が向上。「必要な情報を認知負荷低く速やかに取得した上で診察に臨めるようになった」「電子カルテへのコピーもより容易になった」などの声があり、「問診要約機能」の継続活用意向が示されたのだという。
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