株式会社シーエスアイ(以下、CSI)は、同社が提供する電子カルテシステム「MI・RA・Is」に、AIを搭載したベータ版を開発し、今後、CSIの電子カルテシステム「MI・RA・Is」を使用する医療機関でAIの実装評価及び改善を行い、本年中に製品版の発表を予定していると発表した。
この「MI・RA・Is」に搭載されたAIの特徴は、「オンプレミスのAI」として、患者の診療情報を外部に出さずにAIを使用できる点だ。最初のAIサービスは、医師の事務作業を支援するもので、紹介状、診療サマリ、診断書などの文書作成を支援する。そして、診療支援(診療アシスタント)にまで発展させる計画だ。
また、「オンプレミスのAI」による処理が大幅に増えた場合、既にCSIが提供しているクラウド型電子カルテの基盤を用いて、クローズドなプライベートクラウド環境でAIを活用するサービスの開発を計画している。
もう一つの特徴は、個⼈でもカスタマイズができる「ハーフメイド」なAIである点だ。医療機関の文書作成は、診療科や医師個人ごとに異なるため、一律のソフトウェアパッケージのようにノンカスタマイズで利用する形態でははなく、大元となる基盤サービスを提供する形だ。
なお、AIを搭載した電子カルテシステムのベータ版は、2024年7月10日から11日に開催されたMI・RA・Is ユーザーフォーラム大会及びシステム展示会にて出展されたとのことだ。
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