株式会社マクニカは、東海旅客鉄道株式会社(以下、以下JR東海)と共に、脳波解析による運転士の集中度・覚醒度計測の実証実験を実施したことを発表した。
この実証実験の目的は二つある。一つ目は、脳波測定結果を用いて新幹線運転士の集中度や覚醒度を可視化することだ。二つ目は、得られたデータを基に、安全な運行に求められる集中度や覚醒度のメカニズムを解明するとともに、状態を改善する効果的な手法を確立することだ。
近年の脳科学研究やAI技術の進歩、そして小型脳波計の発展によって、運転中において脳波を測定し人の状態を測ることができる環境が整ったことから、マクニカが提供するブレインテック技術を利用して計測を行うことになった。
具体的には、東京~新大阪間を運行する列車で、様々な時間帯に2名の運転士の脳波を測定した。その後、測定結果を基に対策の仮説を立て、対策の効果測定を行い、脳波反応の変化を分析した。
その結果、状態変化には一定の傾向が存在することや、対策内容による効果の違いなどが明らかになった。
今後マクニカは、新幹線だけでなく、経験値を問わない運転中の状態計測への応用に向け、独自データ収集と解析を進める予定だ。
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