製造・流通現場では、荷物を運搬するフォークリフトが、免許取得が容易なこともあり、全国で広く使われている。しかし、荷役運搬機械関係の災害の70%はフォークリフトによるもの(※1)で、例年フォークリフト起因の死傷者も1800人以上(※2)と重篤な災害となる場合が多く、厚生労働省発表の分析でも「荷役5大災害の一つ(※3)」として問題視され、安全面での重点的な取り組みが促されている。
このほど、サイバネットシステム株式会社(以下、サイバネット)は、株式会社ビーライズが開発する「VR安全シミュレータ」第一弾フォークリフト(接触事故)編を、総代理店として本日1月31日に販売開始した。
VR安全シミュレータは、労働現場の事故を防ぐ目的で、ビーライズが広島市産業振興センターの新成長ビジネス事業化支援事業の助成を受けて事業化した、VRを利用して事故を体験できるシミュレーションツールだ。
主に、倉庫業、運送、運輸業、製造業、建設業等の現場で作業を行う社員への教育用として開発され、ヘッドマウントディスプレイを被り、ハンドルコントローラーを使用して操作することで、実際にフォークリフト操縦者となって接触事故を体験することができる。コントローラー、セットアップ済みのVR専用PCがセットになっており、購入後すぐに利用できる。
「フォークリフト」に続き、「工事現場」、「交通事故」を順次リリースしていく予定だ。
※1 厚生労働省所管特別民間法人「陸上貨物運送事業労働災害防止協会」発行「荷役災害防止担当者教育用テキスト」29頁(平成26年9月発行)
※2 厚生労働省所管特別民間法人「陸上貨物運送事業労働災害防止協会」発行「陸運と安全衛生 №576(平成29年7月1日)」
※3 厚労省発表の「平成29年労働災害発生状況の分析等」8頁
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