XRのアプリケーションは、ゲームエンジンを活用して開発されるが、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションに比べて、標準的な開発方法が確立されておらず、公開されているノウハウも少ないのが現状だ。
そこでTIS株式会社は、XRフレームワーク「Extreal(エクストリアル)」を開発し、無償で提供するWebサイト「Fintan」上に、オープンソースソフトウェアとして公開することを発表した。
「Extreal」は、UnityベースのXRフレームワークで、サードパーティのライブラリやSaaSを活用し、人々が集まってコミュニケーションできるバーチャル空間の開発に必要なボイスチャット、テキストチャット、マルチプレイといった機能を提供する。
フレームワークに加え、サンプルアプリケーションや学習教材、ガイドを合わせて提供しており、Unity経験者であればバーチャル空間のベース部分を1~2週間で構築することが可能だ。
今回TISは、「Extreal」を開発するにあたり、バーチャル空間内で観光名所や商業施設などのスポットをアバターで回遊できるTISの「BURALIT」のサービス開発で培ったノウハウを活用している。今後も、BURALITで得た実績を「Extreal」に取り込む予定だ。
また、今後は本番運用に対応できるよう、コンテンツ切り替えやマルチプレイの再接続処理など非機能面の機能強化(2023年3月公開予定)や、アプリケーションの利用状況可視化など運用面の機能強化(2023年6月公開予定)といった機能強化を予定している。
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