セキド、FJDのLiDARスキャナとGNSSローバを販売開始

株式会社セキドは、建設や不動産管理、災害・事故調査、空間情報、農業などの分野で効率化・省力化を目指すFJDynamics(以下、FJD)の新製品、LiDARスキャナ「FJD TRION P1(トライオン ピーワン)」と、ビジュアルポジショニング対応GNSS RTKローバ「FJD TRION V10i(ブイ テン アイ)」の販売を開始した。

「Trion P1」は、本体重量1kgで最長2時間稼働し、色付き3Dモデル用カメラが付属するハンディLiDARスキャナだ。

「TRION P1」

屋内、屋外、地下などシーンを選ばず一日中作業可能で、SLAM技術により、直射日光の下や夜間、従来の方法ではアクセスできないような場所でも作業することが可能だ。

「Trion P1」は、複雑な機器キャリブレーションや、点群データを処理する長いワークフローが不要なことも特徴のひとつだ。

「Trion P1」のワークフローは、まずは計測を行う。

「Trion P1」を使って歩きながらスキャンし、「Trion Scan」を介してモバイルデバイスでリアルタイムの点群データを確認する。また、データの完全性をチェックし、ループの閉鎖数を記録して、適切な後処理に十分なデータが取得されていることを確認する。

計測を行っている様子

次は、分析・後処理だ。このステップでは、las、pcd、pts、plyのユニバーサル点群データフォーマットを生成する。

現場データをダウンロードし、Trion Modelまたは互換性のあるサードパーティ製ソフトウェアプログラムにインポートして、特定のアプリケーション用に点群データを分類、登録、計算する。なお、スキャンと後処理にかかる時間の比率は約3:1だ。

分析・後処理のイメージ

最後に、等高線図、距離、面積、体積計算、平面図、樹木や森林の分析、BIM、DEM、3Dメッシュなどの3Dモデルといった成果物を作成するという流れだ。

一方、「Trion V10i」はビジュアルポジショニングに対応する2つのカメラを搭載し、AR逆打ちやアクセスが困難な場所の測位が可能となっている。

処理ソフトウェアとグローバルシャッターを装備した2MPフロントカメラおよび5MP下向きカメラにより、座標と測定値を生成し、表示・保存する。

「Trion V10i」の二つのカメラ

測位情報はクラウドサービスで共有され、悪天候にも対応した設計により、測量や調査などの業務効率化に寄与する。また、専門スタッフが業務に応じた最適な導入をサポートする。

状況認識を失うことなく、画面上のイラストに従ってポイントを測定し、逆打ちする。キャリブレーションが不要なIMUベースの傾き補正により、公共測量レベルの精度で座標を測定できる。

画面上のイラストに従ってポイントを測定し、逆打ちしている様子

さらに、現場データとプロジェクトの更新をリアルタイムで送信し、現場とオフィスを接続する。これにより、座標系、ジオイドモデル、データム グリッドファイルなどのシステムパラメータとセットアップデータを共有することが可能だ。

合金ボディは保護等級 IP68で、悪天候でも衛星利用が可能だ。

保護等級 IP68

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