近年、特に肺がん手術では、区域切除と呼ばれる、より小さく腫瘍を取り除く手技が増加しており、それに伴い医療従事者による更なる精緻な肺の構造の理解が求められているのだという。
そこで日本メドトロニック株式会社(以下、メドトロニック)、キヤノン株式会社、キヤノンITソリューションズ株式会社(以下 キヤノンITS)、ザイオソフト株式会社は連携し、コンピュータ断層撮影装置(以下、CT)で撮影した肺の構造を複合現実(以下、MR)で観察できる医療従事者向けのトレーニングシステム「MR Anatomy」の提供を、2024年7月上旬より開始すると発表した。
「MR Anatomy」では、ザイオソフトの3次元医用画像処理システム等により出力された、3Dデータ化した肺のCT画像を、キヤノンのMRシステムで現実空間に実寸大の3D画像で表示する。
セットアップは、3Dデータ化した肺のCT画像を、専用アプリケーションを用いてPCでドラッグ&ドロップすることで完了する。さらに、表示した肺の3D画像は、体験者の手で拡大・縮小や回転させることができ、直感的に操作することが可能だ。
これにより、2D画像では把握することが難しかった、症例ごとに異なる病変の位置や血管の走行、臓器の大きさなど、肺の解剖学的構造を実寸大で立体的に理解することができる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。