株式会社サウンドインターナショナルは、360度全方位サウンドの中から視線の先の音をクローズアップして聴く事が出来るシステム「PanoramaSound(パノラマサウンド)」を開発した。
立体音響システムは、頭の周囲を音が移動したり、様々な場所に音を定位したりするが、一般的には頭が後ろを向くといった動作には対応していなかった。一方、360度パノラマ動画は、ユーザーが後ろを向いて後ろの風景を楽しむ事が出来るが、音に関しては頭の向きとは無関係に再生される状況にある。この様な背景の中、自由な視聴スタイルに対応する為に、パノラマサウンドは生まれた。
パノラマサウンドは、360度全方位サウンドの中から、頭の向きに対応した音を聴き分ける事が出来るシステムだ。例えば、前を向いた時と後ろを向いた時で違う音を聴く事が可能。マルチリンガル対応例では、前を向くと日本語が聴こえ、右を向くと英語、左を向くとフランス語が聴こえるといった事も可能になる。頭部伝達関数を畳み込む事によって、全ての方向でリアルな三次元空間を創出する事が出来る。
パノラマサウンドはmp4等のファイルとして、スマートフォンやPC、Mac、Web等で再生コントロールが可能。360度パノラマ動画に導入した場合、視覚と聴覚を融合した全く新しいVR体験を可能にする。今後、360度パノラマ動画への導入を目指すと共に、様々なアプリケーションを展開していく予定だ。
パノラマサウンドは、2015年11月7日(土)に開催されるVRCカンファレンス2015に出展。
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