「i-BELT」は、オムロン株式会社独自のデータ活用サービスで、AI搭載コントローラーを軸に、20万種に及ぶ制御機器に加え、「i-BELTパートナー」各社の多彩な入出力機器を組み合わせ収集したデータを分析、その結果を制御アルゴリズムに変換し機械の制御に戻すことで、モノづくり現場の知能化を推進する。
熟練技能者が持つ暗黙知をデータ化し、制御と情報を融合することで、オムロンの戦略コンセプト「i-Automation!」を実現する鍵となる「intelligent(知能化)」を顧客との共創によって加速させ、モノづくりの生産性と品質の向上に繋げる。
今回、「i-BELT」の第1弾「設備の異常予兆監視サービス」、第2弾「現場課題の見える化・分析サービス」に続き、第3弾として「金型加工の切削最適制御サービス」の提供を2019年2月から開始する。
近年、モノづくりの現場DDIでは熟練技能者や作業者の不足が常態化する一方、高い水準で生産性や品質を維持向上していくことが求められている。こうした中、オムロンは約10年前からデジタル技術を活用して「匠の技」を自動化し、生産効率を高めるさまざまな取り組みを進め、実証実験を重ねてきた。
2016年から2年間、社内で実証実験を重ねた取り組みをサービス化したのが、「金型加工の切削最適制御サービス」だ。熟練技能者が工作機で金属を切削する際、設備の音を切削速度の判断材料にしていることに着目。工作機に設置した振動センサーで、切削時の振動を計測し切削抵抗を算出、その大きさにより工具の送り速度を補正するアルゴリズムを開発した。これにより、既存の工作機での加工時間を従来から40%削減し、工具摩耗量も20%の削減を実現した。
【関連リンク】
・「i-BELT」
・「金型加工の切削最適制御サービス」
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