米PTCは、PTCとANSYSの設計・シミュレーション機能を組み合わせた「Creo Simulation Liveソリューション」のリリースを本日発表した。Creo Simulation Liveは、設計環境で直接リアルタイムシミュレーションを行えるようにするもので、デザインの検討をより短時間に繰り返し、開発効率化やコスト低減を実現する。
シミュレーションと設計は以前からシステムとプロセスの両面で分離されてきたため、設計のサイクルが長くなり、シミュレーションの活用が限定的であった。Creo Simulation Liveは、シミュレーションをモデリング環境に組み込むことで、より高度な検証を解析専任者に依頼する前に、製品設計者自身で検討している選択肢の影響を把握することが可能になり、設計者は通常の作業の流れの中でリアルタイムで設計指針が得られる。
Creo Simulation Liveは、クラウドベースのAR技術、IIoT、シミュレーション、トポロジー最適化、熱流体解析等の様々な新機能やテクノロジーを活用することで、フィジカルとデジタルの世界の橋渡しを実現する。
CADデータは、製品の設計、製造、サービス提供時点の情報や、現実世界で使用されている製品の状態をデジタルで記録した「デジタルツイン」を実現する基盤となるものだ。デジタルツインは、製品のデジタルデータと現場での実際の製品のエクスペリエンスを組み合わせたもので、企業は顧客ニーズにさらに合致した製品の構想を生み出すことができ、製品のマーケティングや販売のためのビジネスモデルの構築に寄与するとした。
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