近年、ワイヤレスイヤホン・スマートスピーカーに活用されるなどIoTの無線化技術が注目されている。しかし、これらに必要な無線通信モジュールを提供するメーカーでは、代理店を介した販売~サポート体制のためレスポンスが遅くなっている。さらに、自社製品をIoT化する方法が具体化されていないため、誰もが容易に自社製品をIoT化することは難しく、結果IoTの普及が進まないのが現状である。
そこで、株式会社イーアールアイとエイディシーテクノロジー株式会社は共同出資して、IoT無線化サービスの開発・販売事業を展開する株式会社ムセンコネクトを設立した。
ムセンコネクトは、Bluetoothに特化した無線サービス事業を皮切りに、初めて自社製品の無線化に取り組むメーカーエンジニアが、容易に無線化できるBluetoothモジュールの販売を行い、それに関連する技術情報から無線化開発支援までを提供する。このサービスを利用することで、新たに無線化に必要なエンジニアを採用せずに自社のエンジニアで無線化を実現できるため、低コストで自社製品のIoT化開発をすることができる。
ムセンコネクトでは、今秋までにBluetooth 5.0に準拠した無線化支援モジュールのサンプル販売、今冬までに量産品販売を開始する予定である。この無線化支援モジュールおよびそれに関連する技術情報から開発支援までのサービスを提供することによって、無線通信を扱ったことがない自社エンジニアでも無線化を実現できるため、開発工数が減り、結果として開発コストの低減が実現できるという。
今後は、医療・バイオ系創薬メーカーなど、研究・製品開発力はあるものの無線機器開発に弱いメーカーなどでも、自社製品のIoT化が実現できるように様々な無線通信規格に対応できるサポート体制を構築していく方針である。
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