従来、IoT機器から取得された膨大なデータを可視化して有効活用するには、プログラミングなどの専門知識やスキルが必要とされ、IoTを活用したサービスの企画および開発において大きな課題となっていた。
ソフトバンク株式会社の子会社で、企業や個人のIoTプロジェクトを支援するconect.plus株式会社(以下、コネクトプラス)では、このような課題を解決するため、IoT機器からの取得データをリアルタイムに表示するアプリを簡単に作成するサービス「conect+」の提供を2019年4月に開始している。
そして今回、コネクトプラスはIoT機器から取得したデータをリアルタイムに表示できるダッシュボード(※1)作成ツール「conect+ Studio(コネクトプラススタジオ)」のベータ版の提供を開始した。
conect+ Studioには、各種データを分かりやすく表示するために、グラフやイラストを用いてデザインしたウィジェット(※2)を用意している。利用者は、プログラミングの知識やスキルがなくても、表示したいウィジェットを選択し自由に配置するだけで、ダッシュボードを簡単に作成できる。
また、今後搭載する予定のルールエンジン(※3)機能を活用すると、メールやチャットなどさまざまな外部システムとの連携が可能になり、IoT機器から取得したデータを通知することができる。例えばオフィスや工場などで、センサーが異常値を検知した場合に、リアルタイムに管理者へメールで通知するなど、IoTを活用して施設を運用することができる。
※1 さまざまなデータを集約して、統合的に表示する画面。
※2 スマートフォンやパソコンの画面に埋め込む、小型のアプリケーション。
※3 物事の状況や条件に応じて、あらかじめ指定したプログラミングを実行する機能。
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