医薬品業界を取り巻く環境は、再生医療などの新しい形態の医薬品の普及や、医療機関やアカデミアとの連携による革新的な医薬品の実現、サプライチェーンのグローバル化など、急激に変化している。また、近年のデジタル化の進展に伴い、IoTやAIを活用して、業務や会社の垣根を超えた医薬品バリューチェーンの全体最適化に対するニーズも高まっている。
そのような中、ITシステムは業務支援ツールに留まらず、さまざまなステークホルダーをつなぎ、多種多様なデータを活用するためのプラットフォームとして、より一層その重要性が増している。
こうしたニーズに対応するため、 株式会社日立製作所は、医薬品業界向けITシステム事業を手がけるグループ会社である株式会社日立ファルマエヴォリューションズと株式会社日立インスファーマを2020年1月1日付で合併し「株式会社日立医薬情報ソリューションズ」に商号を変更することを決定した。
日立ファルマエヴォリューションズと日立インスファーマの両社は、主に製薬会社向けのITシステムに関するコンサルティングや、大規模システムの運用・保守、各種システム(基幹系、研究開発系、生産系、品質管理系、営業系など)の開発を10年以上にわたり手がけており、薬事規制への対応をはじめとした医薬品業界の知識と、安定したシステム運用ノウハウを有している。
今回の合併により、両社がこれまで蓄積してきた知見・ノウハウや各種リソースを融合することで、製薬会社をはじめ、卸売、薬局までの医薬品製造・開発・販売などバリューチェーン全般に向けたITシステムのソリューション提案力・開発力の強化を図る。そして、顧客のITシステム運用に加え、医薬品バリューチェーンを支えるプラットフォームを提供することで、顧客のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、新たな価値の創出につなげる。
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