三菱電機株式会社は、準天頂衛星システムによるセンチメータ級測位補強サービス(以下、CLAS)などの高精度測位補強情報を受信する新しいセンチメータ級高精度測位端末「AQLOC-Light(アキュロック ライト)」を発売した。
「AQLOC-Light」は、CLAS対応の受信チップ開発で連携しているスイスu-blox製の受信チップを採用することで、小型化、軽量化、省電力化を実現した。具体的には、同社従来品の「AQLOC-VCX」と比べて、部品点数を削減し消費電力を70%削減することで排熱構造が不要となり、体積・重量を約80%削減している。これにより、ドローンなどの小型移動体への搭載もできる。
また、受信機に搭載したジャイロと移動体からの車速パルス信号を用いた自律測位で位置情報を補間(※1)し、衛星からの信号が受信できないトンネル内や高架下でも測位が可能だ。CLASに加えてネットワーク型測位補強情報(ネットワーク型RTK方式/RTCM※2 3.2)も受信でき、より多くの分野・用途で使用が可能だ。
※1 経過時間に応じて測位精度は劣化
※2 海事用無線技術委員会で規定されているGNSS(全地球測位衛星システム)データの標準フォーマット
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。