株式会社FRONTEOは、自社開発したAIメール監査ツール「KIBIT Automator」を用いて、電子証拠開示手続きにおけるレビュープロセスの効率の強化を図っている。
「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(以下、ディスカバリ)の中でも特に、電子証拠開示(以下、eディスカバリ)における文書レビュー作業の効率向上、作業担当者の負荷軽減、費用削減を目的として開発されたAIツールだ。ディスカバリで使われる調査手法を応用して、AIを活用して証拠資料である大容量の電子メールや電子ファイルの審査・分析を行う。
今回、FRONTEOは、世界各国に顧客を抱える米国法律事務所Baker & Hostetler LLPの協力のもと、「KIBIT Automator」を用いた実証実験を米国で実施した。
同実証実験の結果、従来のレビューツールと比較した場合、弁護士によるレビュー対象となる文書量は20%削減、1時間あたりのレビュー文書数は91.6件とスピードアップした。作業効率が向上したことで、レビューコストの28.6%削減を実現した(実証実験で使用した文書における同社比較)。
これにより、eディスカバリにおいて最も費用がかかる文書レビューにAIを組み込むことで、証拠としての有効性を損なうことなくレビュー時間の効率を向上できることが実証された。
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