新型コロナウイルスの全世界的な感染者拡大により、人が出入りするあらゆる場所における感染症対策の一つとして、サーモカメラによる温度検知も急速に普及している。
しかし、マスクやアルコール消毒液とは異なり、サーモカメラはこれまで一般的に広く普及していた機器ではないため、いくつかの問題点も生じている。例えば、サーモカメラは精密機器であるため、設置環境や使用方法、メンテナンスについて、適切な取り扱いが必要となるが、設置場所や着用物による影響など様々な要因により、正しい温度検知結果が得られないことによる課題も発生している。
日本コンピュータビジョン株式会社、アイリスオーヤマ株式会社、ダイワ通信株式会社は、新型コロナウイルス等の感染症対策として利用が広がっている「サーモカメラ」の適切な使用方法の訴求、信頼性向上を目的として「サーモカメラコンソーシアム」を発足した。
同コンソーシアムでは、サーモカメラ機器使用のガイドラインを策定・発信していくほか、認定評価基準(機能及び性能)の策定やサーモカメラ機器認定の発行、導入パートナー向けトレーニング等を行いながら、サーモカメラを利用した適切な温度スクリーニングの実施を推進していく。
今後、国内のメーカーや大学教授・弁護士などの参加の検討、業界関連団体との連携などを通じて、サーモカメラ業界横断の団体として推進していく予定とのことだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。