株式会社セキドは、DJIが本日発表した映像伝送エコシステムの新製品「DJI Transmission(ディージェーアイ トランスミッション)(スタンダードコンボ)」と「DJI 映像レシーバ」の販売を開始した。
「DJI Transmission」は、DJIの空撮用の映像伝送技術をもとに開発されており、映像レシーバ、モニタ、コントローラ、レコーダを組み合わせた一体型ソリューションだ。
映像レシーバとオプションの高輝度遠隔モニタは、共に、1つのトランスミッターから複数のレシーバへ映像と音声を伝送する、2種類の伝送モードで利用できる。
デフォルトの配信モードでは、受信レシーバ数の上限がなく、現場で照明、美術、メイクアップといった複数のチームで撮影を行う場合などに有効だ。
同様に、ライブ映像のビットレートと入力映像のビデオコーデックをリアルタイムで表示可能。モニタリングするカメラインデックスを切り替える際は、伝送チャンネルを確認する必要がなく、該当するインデックスを選択することで切り替えることができる。
また、DJIのシンバル「Roninシリーズ」のスタビライザやカメラ、ジンバルコントローラ「DJI Master Wheels」などの制御デバイスとの使用を想定して設計されている。
「DJI Master Wheels」や他の制御デバイスを接続するには、映像レシーバもしくは高輝度遠隔モニタ上で制御モードを選択して、映像トランスミッターとリンクする。
Ronin 2やRS 3 Pro、カメラのフォーカス調整は、最大2台のレシーバ側で遠隔操作することができ、配信モードで接続された他のデバイスには影響しない。
加えて、映像レシーバは、リアルタイムでの1対1長距離音声伝送が可能なボイスコールに対応している。
さらに、新たに追加された「DJI Transmission(スタンダードコンボ)」と「DJI映像レシーバ」により、SDI経由でメタデータの伝送が可能になる。
ARRIやREDなどの主要なシネマカメラと併用すると、ファイル名、タイムコード、記録トリガー、カメラ設定(シャッター速度、ISOなど)、レンズ情報(絞り、焦点距離)などの情報を、レシーバからモニタやQTAKEに伝送することができる。
「DJI Transmission」には、O3 Pro映像伝送技術が採用されており、最大伝送距離6kmの地上伝送を実現する。
また、最大ビットレート40Mbpsでの1080p/60fps動画伝送や、16-bit 48 kHzでのライブ音声モニタリングに対応している。
映像レシーバと高輝度遠隔モニタは、どちらも「DJI Master Wheels」と接続でき、Ronin 2もしくは RS 3 Proを使用時に、より高度なジンバル操作が可能だ。
このシナリオでは、「DJI Transmission」を介してオリジナルのデバイスが制御信号を直接伝送するため、「DJI Master Wheels」にアンテナを追加で取り付ける必要はなく、伝送性能が3倍強化され、信号の伝送範囲、安定性、耐干渉性が向上している。
オプションの「DJI LiDAR レンジファインダー(RS)」や「DJI Transmission」ケーブルハブを使用することで、DJI映像トランスミッターを、「DJI LiDAR レンジファインダー(RS)」や「DJI RS フォーカスモータ(2022)」に接続でき、独立したフォーカス調整やモニタリングを体験することが可能だ。
RS 3 Proと接続することなく、レンズキャリブレーションやマニュアルレンズでのオートフォーカスを実現。Ronin 4D ハンドグリップと接続すると、LiDARウェーブフォームで精密なマニュアルフォーカスを行うことができる。
加えて、DJI RS 3 Proと接続すると、安定化機能、遠隔モニタリング、ジンバル制御、LiDARフォーカスが統合される。
RS 3 Proがジブ、ケーブルカム、車体に取り付けられている時、ミラーリング操作モードを使えば、撮影現場のどこからでも、Sony製ミラーレスカメラのメニューを遠隔操作することができる。
O3 Pro映像伝送技術は、従来の2.4 GHzと5.8 GHzの周波数帯に加え、DFS(動的周波数選択)を追加している。
最大23チャンネルから選べるため、干渉のない伝送チャンネルを利用できる。
また、「DJI Transmission」は、3種類の周波数帯間の自動周波数ホッピングに対応し、電磁環境を自動的にスキャンして、最適な無線チャンネルに切り替える。
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