株式会社アドバンスト・メディアは、音声コンテンツの分析・蓄積・検索技術とソリューションを有するイスラエルのAudioBurst Ltd.と資本・業務提携を締結した。同提携に伴い、アドバンスト・メディアはAudioBurstの株式の9.32%を取得する予定。
同社グループは、事業拡大の取り組みとして「既存コアビジネスのさらなる成長」を第一の成長エンジン、「新規ビジネスの創生・M&A・海外事業」を第二の成長エンジンと位置付け、これら二つの成長エンジンの駆動で、飛躍的な売上増大を目指している。同社は音声認識を中心とした、自然言語処理技術・意図解釈技術・対話技術・多言語翻訳技術・感情認識技術等の先進技術の開発・強化・連携を行い、魅力的なUI(ユーザーインターフェイス)、及びUX(ユーザーエクスペリエンス)を具備した、サービスやソリューションを開発していく必要があるという。
AudioBurstは、音声コンテンツ大規模リポジトリ(分割・インデックス化された大量のデータベース)を開発している、2015年創業のイスラエル発のテクノロジーベンチャー。ディープラーニング技術をはじめとする最先端の人工知能と、自然言語処理技術や意図解釈技術等によって、音声分析・蓄積・検索のプラットフォームを開発・提供をしている。AudioBurstの音声分析・蓄積・検索のプラットフォームは、世の中の様々な音声コンテンツを分析処理し、自動的にインデックス付けを行い、大量の音声データを蓄積し、音声データをユーザニーズに応じて検索をすることができる。
これらのプラットフォームは、音声操作が可能なスマートデバイス、スマートホーム、自動車、ロボット、ウェアラブル端末等を通して、世界中の音声コンテンツと利用者をシームレスに繋げるブリッジ(橋)となると考えている。
今回の資本・業務提携は、AudioBurstの所有する技術力・実績と、同社サービス・ソリューションの連携を早期に実現することにより、新たな市場機会とサービスを創造し、同社の飛躍的な成長を推進することが目的だという。具体的な資本・業務提携の内容は主に下記の3点。
- AudioBurstの技術・ソリューションを、日本およびアジア市場(中国・台湾・韓国・タイ)において、BtoBビジネスとして事業展開する権利を同社が取得する。(日本市場においては、独占的権利)
- 同社音声認識技術AmiVoiceとAudioBurstの強みである音声分析・蓄積・検索技術との技術連携を両社で推進する。
- 同社からAudioBurst取締役1名を派遣する。
なお、アドバンスト・メディアは、2016年10月25日付で、出資額200万米ドルをAudioBurstに払込み、第三者割当増資の6,643,341株(発行済株式総数の9.32%)を取得。今後、両社で連携を強化し、まずは議事録・コールセンター分野を中心としたソリューション開発と顧客への展開を推進していくという。
【関連リンク】
・アドバンスト・メディア(Advanced Media)
・オーディオバースト(AudioBurst)
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