人のイメージと音声を組み合わせて従来は不可能であった仮想現実(VR)/拡張現実(AR)体験を創出するための人工知能(AI)技術を開発するObEN, Inc.は、VR/AI分野で先見性のある投資企業多数の参加を得て、中国の多数の有力投資企業が主導した770万ドルのシリーズAラウンドを完了したと発表した。ObENはこれらの資金を活用して、迅速な製品開発を続け、世界レベルの科学者チームを拡大するとともに、新たな提携先を見つけていくという。
ObENの専有的なAI技術は、仮想自己を通じたVR/AR環境でリアルな存在を実現し、深く記憶に残りながらソーシャルなインタラクションをもたらすことで、VR/AR体験を変革するという。従来、自己の仮想レンダリング画像を作り出すには、高価なハードウエア、専門スタジオでの長大な時間、多額の経費が必要で、こうした技術はほぼすべてのユーザーにとって利用できないものだった。対照的に、ObENは人のイメージと単純な録音音声を迅速に組み合わせて、仮想自己を生み出す。
この仮想自己はパーソナライズされリアリスティックなバーチャルアイデンティティーとして、実際のユーザーのような外観と話しぶりをいずれも実現するという。現在のVRアバターが漫画のような特徴に依存しているのとは異なり、ObENは個人の特徴、性格、個性を読み取って、写真のようにリアルな3Dアバターに変換。ユーザーはスマートフォン以外に必要なものはなく、3Dの仮想自己を生み出してVR/AR環境に移植して、冒険旅行、音楽コンサート、宇宙授業など、多くのアクティビティーに参加できる。
ObENの仮想自己製品は2017年第1四半期の発売を見込んでいるという。
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