国土交通省(以下、国交省)は、建設生産プロセスの各段階での3次元データの利活用方法等及び今後の3次元データ利活用に向けた取組みを示した「3次元データ利活用方針」を策定した。
国交省では、2017年を生産性革命「前進の年」と位置付け、建設現場の生産性向上に向けて建設生産プロセスの各段階で3次元データやICT等を活用する「i-Construction」を重要施策として取り組んでいる。
また、2016年9月の「未来投資会議」において、建設現場の生産性を2025年度までに2割向上を目指すことが指示され、これに向けて3年以内に橋梁・トンネル・ダムなどの工種に加え維持管理を含む全てのプロセスにおいてICTの活用を推進している。
さらには産学官連携の体制により、公共工事の3次元データ活用拡大のためデータ利活用方針を策定し、2019年度までにオープンデータ化を実現できるよう諸施策を講じることとしている。
今回策定された利活用方針では、測量・調査、設計、施工、維持管理の各段階での3次元データの利活用方法等を具体的に示すとともに、3次元データの効率的な利活用に向けたシステム構築等の重要な取組み、推進体制や今後のスケジュール等についてまとめられている。
【関連リンク】
・国土交通省「3次元データの利活用方針」(PDF形式)
・国土交通省(MLIT)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。