IDC Japan株式会社は、国内の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の2020年第1四半期(1~3月)の出荷台数を発表した。
2020年第1四半期、国内市場の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の合計出荷台数は、前年同期比8.8%増の776.2万台となった。前年同期比で増加した主な要因としては、2019年第1四半期が前年同期比で26.5%減(713.5万台)であった状況から、本年第1四半期はわずかな回復を示したことが挙げられる。OS別ではAndroid系では前年同期比8.9%増の399.7万台、iOSでは同11.0%増の366.4万台となった。
同四半期をベンダー別で見ると、アップルは前年同期比でシェアを0.9ポイント伸ばし、47.2%でトップを維持した。2位は104.0万台を出荷したシャープ(シェア13.4%)、3位は69.1万台出荷のサムスン(同8.9%)、4位に61.6万台出荷の富士通(同7.9%)、5位は51.2万台出荷の京セラ(同6.6%)となった。スマートフォンについては、2020年第1四半期の出荷台数は766.1万台(前年同期比9.9%増)という結果となった。
IDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原啓氏は「2020年第1四半期は途中から新型コロナウイルスの東アジアでの流行もあり、物流面などの混乱が出荷状況に悪影響を及ぼすことが危惧されたが、結果としては前年同期を上回る水準となった。しかしながら、第2四半期は緊急事態宣言発令による外出自粛や店舗の閉店などが行われたため、出荷の動向が懸念される」と述べている。
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