10Xは1月11日、小売りECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」で、AI(人工知能)が、顧客についで買いをすすめる「レジ前推薦機能」と、季節商材などの販促機能「特集管理機能」の提供を、利用する小売り事業者向けに開始したと発表した。新機能で、ネットスーパーやネットドラッグストアではこれまで難しかった顧客と商品との偶然の出会いを創出し、新たな商品発見機会の拡大につなげる。
「レジ前推薦機能」は、ネットスーパーやネットドラッグストアで、購入完了直前に「ついで買い」「合わせ買い」「買い忘れ防止」を促進する機能。ネットスーパーやネットドラッグストアのレジ前で購入されやすい商品をAIが自動的に推薦することで、小売事業者が商品選定に手間をかけることなく顧客に最適な商品が提案できるようにした。
「特集管理機能」は、小売り事業者が、管理画面から季節商材や行事などの特集に合わせたバナー画像とピックアップ商品の一覧を簡単に掲載することができる機能。オンライン上での買い物で、顧客に商品との新たな出会いと購入のきっかけを創出することを狙った仕組みになる。
X10によると、店舗での買い物では、目当ての商品を探している途中に「忘れていたけれど必要なもの」「絶対に必要ではないけれど心躍る商品」などの商品との出会いがある一方、ネットスーパーやネットドラッグストアは、店舗に比べて商品の一覧性が低く、目的以外の商品を顧客が目にして購入する「偶然の出会い」の創出は難しいという。
そこで、同社では、商品掲載数が限られるシステム上の問題を解決することに加え、店舗での買い物体験における「ついで買い」や「合わせ買い」など、商品との偶然の出会いをアプリ上で創出できる機能の開発を推進。今回、第一弾として「レジ前推薦機能」と「特集管理機能」を提供することにしたという。
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