小売店向けにDXソリューションを提供するNebraska(ネブラスカ)は3月15日、トーハングループと協業し、トーハングループの山下書店世田谷店(東京都世田谷区)で、無人書店の実証実験を実施すると発表した。
実証では、Nebraskaが開発した書店向けDXソリューション「MUJIN書店」を活用し、有人・無人をハイブリッドに組み合わせた24時間営業モデルの実験を行う。従来は営業時間外であった夜間・早朝の無人営業を可能にすることで、読者の利便性を高め売上拡大につなげる。
「MUJIN書店」は、LINEとQRコードを使った入店システムで、深夜、早朝を問わず無人営業を可能とするソリューション。顧客と直接的接点を獲得するため、LINEとウェブアプリを通じて、顧客管理、ダイレクトマーケティング、来店・購買データの収集などが行える。
また、「MUJIN書店」を使って、日中の有人時間帯でのオペレーション効率化も支援する。スタッフの高付加価値業務の工数を確保して顧客体験を向上。加えて、近隣への商品配達、スタッフの食事休憩中に短時間の無人営業を行うなど、働きやすさに配慮した柔軟な店舗運営形態を研究する。営業時間は、有人営業が、10時~19時、無人営業は、19時~翌朝10時。3月20日~7月31日の期間で実施する。
Nebraskaでは、実証実験で無人化による書店運営への貢献度を測ると同時に、その課題把握と改善、データ蓄積を進めAI(人工知能)活用の足固めを行い、次世代書店実現に向けた第一歩にしてソリューションの高度化を図る考え。また、実証で得られた知見を基に、ソリューションの複数店舗での展開も目指す。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。