凸版印刷は4月26日、デロイトトーマツグループと、飲食店や商業施設の混雑状況をスマホやサイネージからリアルタイムで把握するサービス「nomachi(ノマチ)」で、取得した混雑状況データを活用し、飲食店のダイナミックプライシング効果を検証する実証実験を、千葉県浦安市の店舗で行うと発表した。3月1日から開始しており、6月6日まで実施する。
実証実験は、店舗の売り上げを最大化することを目的に、「nomachi」で収集した混雑状況と割引情報を連動させたアルゴリズムを構築し、割引インセンティブを使った集客効果を確かめる。店舗の売り上げを最大化させる割引タイミングと割引率は、デロイトトーマツグループと開発したアルゴリズムを使用し検証する。
実証を開始して一か月が経過した時点での調査では、店舗からは、利用者が来店前に混雑状況を確認できる利便性や、適度な割引率の設定しやすさなどに好意的な声があった。また、多くの利用者からダイナミックプライシングの取り組みに対し、継続の要望や、混雑のない時間帯で食事がとりやすいなどの評価が、利用者のアンケートからわかった。
凸版印刷では、実証実験を通して、ダイナミックプライシングのアルゴリズムを構築し、2023年度中に混雑を避けた、安全で安心な地域経済の活性化を両立するまちづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスとして、主に商業施設に提供を開始。2025年度までに10億円の売り上げを目指すとしている。
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