株式会社シノプスと株式会社サトーは、廃棄ロスへ向け、イオン九州株式会社が運営する総合スーパーとスーパーマーケットの242店舗に、AIを活用した値引きソリューションを導入した。
これまでは、値引き業務は判断が難しいため、経験豊富な従業員が行っていたが、AIによる判断に置き換えることで、店舗作業の効率化と過去の実績と客数予測に基づく値引きが可能となる。
シノプスとサトーは2021年12月にAI値引きソリューションを提供開始しており、シノプスの「sinops-CLOUD AI値引」とサトーのラベルプリンタ「FLEQV(フレキューブ)FX3-LX」で構成されている。
商品のバーコードをスキャナーで読み取ると、販売実績、販売価格、在庫数、客数予測、天候などのデータからAIが適切な値引き率を予測し、在庫の数だけ値引きラベルを発行する仕組みだ。
2022年8月から2カ月間、イオン九州ではこのソリューションの概念検証を実施し、2023年春から順次展開して現在242店舗で導入済みだ。このソリューションにより、惣菜コーナーの業務改善、食品ロスの削減、そして売上と利益の確保が同時に進められている。
イオン九州CX推進本部の山根 和幸氏は、「AI値引きソリューションは、会社の利益貢献はもちろん、現場の作業改善や、顧客への商品提供の喜びにつながるものと期待している。その結果、食品ロス削減が果たせる社会課題解決にも寄与するソリューションだと考えている」と述べている。
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