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サミット、AI需要予測で日配品の納品リードタイムを2日へ延長し食品ロスと物流課題を削減

サミット、AI需要予測で日配品の納品リードタイムを2日へ延長 食品ロスと物流課題を削減

食品流通業界において、消費・賞味期限の短い日配チルド商品は発注から納品までの期間(リードタイム)が極めて短く、翌日納品となる商習慣が根付いている。

これにより、メーカは受注確定前に見込み数量で製造や配送手配を行う必要があり、食品ロスの発生や、物流分野における深刻な人手不足への影響が業界全体の大きな課題とされてきた。

こうした中、首都圏でスーパーマーケットを展開するサミット株式会社は2026年2月16日、AIを活用した発注システムの精度向上を背景に、パンを除くすべての日配チルド商品のリードタイムを2日以上に延長し、3ヶ月間の安定運用を確認したと発表した。

今回のサプライチェーン変革の中核となるのは、同社が導入している「AI需要予測型自動発注システム」の精度向上である。

AIによる正確な発注予測が可能になったことで、欠品や店舗オペレーションの不具合を起こすことなく、従来1日であったリードタイムを2日へと延長することが実現したことで、2025年11月より取引先メーカ24社へ本運用を拡大している。

この運用変更により、メーカ側では受注当日の午後に集中していた作業が翌日午前中へと分散され、業務の平準化が進んでいる。

また、従来は予測に基づく見込み製造の割合が70%であったのに対し、リードタイム延長によって確度の高い事前製造量を90%まで高めることに成功し、時間や商品の廃棄ロスが大幅に減少した。

さらに、物流面においても、出荷時間の繰り下げによる施設内の混雑緩和や、配送スケジュールの余裕創出など、実質的な業務負担の軽減が確認されている。

サミットの物流部マネジャーである原田大一氏は、「精度の高いAI発注システムが過去から続く商習慣を見直す契機となり、物流に限らず多分野での改善が期待できる」と述べている。

同社は今後、リードタイムをさらに延長することも視野に入れ、対象商品の拡大や更なる課題解決に向けた検討を進めていく方ぢんだ。

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