クラウド制御におけるリアルタイム性
5番めの議題は「ロボットをクラウドから制御しようとした際に、リアルタイム性に問題はないのか」ということ。
これについては西宮氏が「遅延などが発生するのはある程度想定して設計している。例え回線が切れても多少は動けるような仕組みは作っておく」と答えた。
東氏は「様々なユースケースが対応できるように、アーキテクチャを構築していきたい」と述べた。
今後のロボット運用・開発
最後の議題は「今後ロボット運用・開発を進める上で、SORACOMやセルラー通信に対する要望はあるか」ということ。
これについて本田技術研究所・東氏は「これからはより高度で複雑な処理をクラウド上で求められるようになる。ローカルエリア内での通信をできるだけ短くして、出来るだけ沢山のリソースを基地局側で使えるようなインフラを通信会社には整えてほしい。」と述べた。
講演の終わりには5Gによる超高速・低遅延の話題が出たことに絡んで、本田技術研究所・西宮氏から「今後のロボット開発では遠隔操作をよりスムーズに行えるようになりたい。万が一、ロボットに不具合が生じても、ロボットの周りにいる人間と遠隔から円滑にコミュニケーションを取り、問題を解決できるような環境が出来れば良いと思う。」という意見が出た。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。