アスラテック株式会社は、クラウド型のロボット制御プラットフォーム「Asratec Cloud Robot System」を発表した。
Asratec Cloud Robot Systemは、さまざまなロボットの操作や管理をクラウド経由で行えるようにするプラットフォームである。オペレーターは、ウェブブラウザーからAsratec Cloud Robot Systemにアクセスして、コマンドを送信やジョイスティックの操縦等でロボットをリアルタイムに遠隔操作するほか、ロボットのステータス情報やログ情報、統計データなどを取得したり、ロボット側にある複数のカメラ・マイクからの映像・音声を取得して、ロボットや周囲の状況を把握するといった機能をクラウド経由で利用できる。
遠隔操作方法は、ジョイスティック操作以外にもウェブブラウザーのGUIやマスタースレーブ方式などに対応している。また、オペレーターによる操作を記録したり、ロボットの姿勢を登録したりしておくことができる。さらにオペレーターはロボットの動きを遠隔で監視、トラブル時に遠隔で復旧を試みるというような使い方もできる。
ロボットから取得、蓄積するデータは、ロボットの稼働分析、故障検知や予知などに活用することができる。また、ロボットの遠隔操作から取得できるデータは、作業に必要なスペックを備えたハードウエアの開発や動作データの作成など、将来的な自動化の検討において有効だという。
さらに、Asratec Cloud Robot Systemは、協働アームロボットや走行ロボット、清掃ロボット、コミュニケーションロボットなど用途を問わず、さまざまなロボットに対応可能としている。ロボットに専用デバイスを接続してクラウドに接続する仕組みのため、既存のロボットを改造することなく、Asratec Cloud Robot Systemに対応させることができる。また、異なる種類のロボットや、複数のロボットを一括して管理することもできる。
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