パナソニック アドバンストテクノロジー株式会社は、機能安全対応の無線非常停止デバイス「@seguro wes(アットセグロ ウェス)」シリーズの新モデル、接点送信機「AT-SW1T1/AT-SW1T2」を発売した。
今回発表された接点送信機は、無人搬送車の国際規格「ISO 13849-1 PL d」の適合性証明を取得済みで、「隔離区域」に関する安全対策を実現できるものだ。ライトカーテンや測域センサなどの安全機器の出力が接続可能で、人検出手段を搭載しない無人搬送車を速度制限なしで運用することができる。
例えば、安全ドアスイッチを接点送信機に接続することで、移動車両(AGVなど)が走行する危険領域へ人が誤って侵入した場合、移動車両を無線で停止するといったことや、AGVなどが走行禁止領域へ誤って侵入した場合、移動車両を無線で停止することが可能だ。
また、無線化により、省配線で設備レイアウトを柔軟に変更できるほか、無線で安全機器と連動した停止を実現する。電源入力は12V系、24V系のどちらにも対応しており、一体型と分離型のラインナップがある。
なおアンテナ分離型は、通信性能を落とさず最大15メートルまで延長可能なほか、IP65に対応しており、屋外に設置することもできる。
受信機は、「ISO 13849-1 PL d」の適合性証明を取得予定で、1台のリモコン(AT-SW1C1)あるいは接点送信機(AT-SW1T1/AT-SW1T2)から、複数台の受信機に非常停止を指示できる。
これにより、複数台の機械を一括停止でき、1台の非常停止による新たなリスク発生を防止することが可能だ。エリア内の機械を一括停止できることで、作業者の安全性を確保した状態で異常なロボットへ接近して対応することができる。
さらに、サンプル機を無償で貸し出すことも可能とのことで、通信距離や使用感を事前に確認できる。
なお、1:N通信対応の受信機「AT-SW1R1-NZ」「AT-SW1R2-NZ」は、2024年3月下旬に発売予定だ。
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