YKK AP株式会社は、非木造建築の建設現場で窓の施工を行うロボット「MABOT(マボット)」を開発した。
「MABOT」は、自律移動して人と一緒に働くロボットシステムのシリーズで、今回は窓枠を設置する「Alignmenter01(アライメンター01)」(以下、アライメンター)と、設置された窓枠を自動溶接固定する「Welfixer01(ウェルフィクサー01)」(以下、ウェルフィクサー)を開発した。
「アライメンター」は、窓枠を正確な位置に設置するロボットで、基準墨から設置位置を確認し、高精度な位置決め機能で窓枠をビルの躯体に設置する。計測からクサビを用いた窓枠の建て込み設置までの、一連の施工技能者による作業を自動で行うことが出来る。(トップ画)
一方、自動溶接ロボット「ウェルフィクサー」は、開口部に木クサビ等で建て込み設置された窓枠の四周に対し、躯体に窓枠を固定する鉄製ブラケットを自動で配置し溶接固定する。自動昇降リフターを搭載しており、はきだし窓の溶接を想定した低所(最低地上高0mm)から高所(最高地上高3.2m)までの可動範囲で対応する。(トップ画)
今後は、これら「MABOT」を活用し、建設現場において熟練技能のスキルレス化や危険有害作業に対する安全性の向上など、建設現場の作業環境改善に貢献することを目的に、非木造建築物(ビル)の建設現場での実証試験を開始するという。
また、YKK APは今後も、窓施工における資材運搬や品質検査、AIを用いた画像認識や自律移動機能を搭載した「複数のロボットが会話する連携ロボット」などの開発を進めていく計画だ。
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