株式会社CuboRexと愛知製鋼株式会社は、AGVの自動運転システムを共同開発した。
このシステムは、CuboRexのクローラー技術と、愛知製鋼の磁気センサ技術「GMPS」を活用することで、斜面や段差、切削油で滑りやすい路面、屋外の建屋間といった、AMRや従来の搬送ロボットが苦手とする環境にも対応させるというものだ。
CuboRexのクローラー走行技術は、不整地や屋内外の斜面など、従来のロボットでは対応が困難だった環境でもスムーズな走行を実現し、雨天や水洗いに対応した防水性も備えている。
一方、愛知製鋼のGMPS技術は、独自開発の高感度磁気センサと磁気マーカを活用することで、積雪時やトンネル内、環境変化の激しい工場内など、光学式センサや衛星測位システムが機能しにくい環境での自車位置推定を高い精度で実現する。また、高い耐久性を備えており、車やフォークリフトが行き交う路面でも使用可能だ。
今後は両社で協力し、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供するため、実際の工場にて運用テストを実施していく予定だ。
CuboRexの社長である嘉数正人氏は、「愛知製鋼様が保有するMIセンサ技術は、周辺雰囲気のあらゆる磁気を感知できる性能を持ちながら、MEMSセンサとして小型化/量産化を実現している。ここに弊社が保有する強いアシコシ技術および両社で開発を進める車両制御管理のソフトウェア群が掛け合わさることで、従来のAGVやAMRだけでは実現できなかった未来の工場内物流を実現することができる。」とコメントしている。
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