食品等を扱う工場や店舗では、虫の発生は食品への異物混入リスクを高めることから、防虫管理・虫の種類の把握が必要不可欠である。現場では虫の発生状況から、例えば、湿気を好む虫の発生が多い場合は漏水の可能性、外から来る虫が多い場合は建物に隙間のある可能性があるとして、確認や必要な対策を講じる必要がある。
イカリ消毒株式会社では、顧客に衛生状況/害虫発生の調査結果を通知するサービスを提供しているが、全国に設置した機器から捕虫シートを検査センターに集め、捕獲した虫の同定(分類識別)を人手で行っていたため、結果提出までに約2週間を要していた。そこで同社は、「オプトビューワ Fly」を開発し、カメラを内蔵した捕虫器を使用して、捕虫シートの画像を6時間に1回サーバに転送して自動計数(カウント)し、クラウドで確認できるようにした。
そして今回、即時性を更に向上するため、株式会社YE DIGITALの提供するAI画像判定サービス「MMEye」を活用し、同定作業の自動化を実現した。画像に写った個々の虫について、AIが同定を行い、同定結果には判定率(判定モデルとの類似度)が添えられ、判定の信頼度も確認できる。これにより、状況を早期に把握し有効な対策を早期に講じることができるため、利用者は衛生管理の強化が可能となる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。