昨今、少子高齢化による人手不足や働き方改革が大きな社会課題となっている。小売業界でも、人材確保の問題が顕在化する中で売上拡大に向けた顧客単価の向上も促進しなければならず、オペレーション負荷の軽減は喫緊の課題だ。
このような中、凸版印刷株式会社は、AIカメラを活用したサービスを提供するAWL株式会社の協力のもと、AIカメラ技術の活用と、凸版印刷のCRM技術およびデジタルサイネージなどの店頭表現デバイスを組み合わせて、店舗での来店客の行動や特性にあわせて広告を自動最適化するAIカメラを活用した自動販促プラットフォームを開発した。
同プラットフォームは、AIカメラ技術を活用して、性別や年齢などの属性情報でユーザー識別を行い、来店者が店舗内でどの売り場に立ち寄ったかなどの回遊状況から分かる行動特性に合わせて、最適な商品広告をデジタルデバイスへリアルタイムに配信できる。購買検討中の来店者に、属性情報と行動特性に基づいたコンテンツを訴求することで、店舗スタッフのオペレーション負荷を減らしながら、来店者への販売促進に貢献する。
同プラットフォームを活用した新規サービス第1弾の提供を2020年1月から予定しており、現在、凸版印刷内の売店にて、実証実験を実施している。
今後、さらなる技術開発を進め、最適な商品訴求により来店者の態度変容を起こせたかどうかの検証を自動で行う機能の実装を予定している。
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