大企業を中心にICカードタイプの社員証が普及しているが、大量のカードを物理的に発行する必要があるため、その運用や管理のコストが発生していた。またコロナ禍の状況においては、リモートワーク中の社員への発送の手間やカードリーダーに多数の社員が触れることへの衛生面の不安など、新たな課題も生じている。
NTTコミュニケーションズ株式会社は、社員証をスマートフォンのアプリとしてデジタル化しスマートフォンによる入退室を可能にするデジタル社員証「Smart Me」を提供開始した。
同サービスは、専用リーダーの前に手をかざすことで瞬時にリーダーが起動し、アプリがインストールされた社員のスマートフォンのBluetooth(BLE)(※)で通信し認証することで、オフィスの扉や入館ゲートを開けることができる。スマートフォンは、鞄やポケットの中に入れたままでも認証可能だ。
また、オフィスへの来訪者は、アプリをダウンロードしてもらうことで来館証が自動でアプリに登録され、手をかざすだけで入館することができる。さらに、従来の物理カードではICカードの発行や廃止などにかかる手間やコストが発生していたが、同サービスによりこれらを軽減することができる。
同サービスは今後、リモートでの会議の際にプロフィール情報を送ることができるオンライン名刺交換機能や社員のオフィス内における居場所が分かる機能も追加する予定だという。
※ Bluetooth Low Energy(BLE):無線技術である Bluetooth の規格の一つで、低消費電力を特長とする通信モードのこと。
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