住居・工場・オフィスビル・倉庫などの建造物内では、水漏れによるトラブルを防止するため、各インフラ設備に漏水検知を設置する必要がある。設置には電源や配線などの敷設工事が必要になるほか、定期的に人の目によって水漏れの有無をチェックする必要があるなど、漏水検知を行うためには時間やコストがかかる事が課題となっている。
ぷらっとホーム株式会社とエイブリック株式会社は、「漏水検知システム構築用パッケージ」を2020年10月7日に発表した。
同パッケージは、エイブリックが製造販売している「バッテリレス漏水センサ」と、ぷらっとホームのIoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT シリーズ」を組み合わせ、漏水を検知した場合特定のメールアドレスへ通知する仕組みが実現できるキットだ。
「バッテリレス漏水センサ」は、微弱なマイクロワットレベルのエネルギーを集めて電荷を蓄え、それを昇圧することで電池を使用することなく、電波を発信させることができるエイブリックの「CLEAN-Boost技術」を採用している。水滴レベルの水で検知可能で、トラブル発生や被害が拡大する前での検知や対応が可能である。
また、BLEによる無線通信が可能なため、大掛かりな配線工事や電池交換の手間もかからず、メンテナンスがしにくい場所等にも設置することができる。
同センサとIoTゲートウェイとの接続は出荷時に設定されていて、接続のためのプログラムなどを設定することなく使用することができる。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。