IoT NEWS

凸版印刷、無人AI案内と有人での遠隔接客を組み合わせた「BotFriends Vision+」を提供開始

凸版印刷株式会社では、2018年11月より多言語AI案内サイネージ「BotFriends Vision」を提供している。

BotFriends Visionによる駅・公共施設や商業施設における無人AI案内では、AIへあらかじめ学習させていない内容についての案内や、内容が多岐にわたる複雑な案内などではすべてをAIで回答することができず、利用者は窓口などで説明員に直接訪ねる手間がかかっていた。また、コロナ禍で公共・商業施設などの接客シーンでは非接触・非対面での案内接客業務の実現が求められている。

そしてこのほど、凸版印刷はBotFriends Visionによる無人AI案内と有人での遠隔接客を組み合わせたハイブリッド接客が可能な「BotFriends Vision+」を提供開始した。

BotFriends Vision+では、これまで提供してきたBotFriends Visionによる「多言語音声での案内」「バリアフリーに配慮した筐体設計」に加えて、ネットワークを介した案内係による遠隔接客案内が可能となった。詳しい特長は以下の通り。

凸版印刷、無人AI案内と有人での遠隔接客を組み合わせた「BotFriends Vision+」を提供開始
非接触で画面操作するイメージ
これらにより、AIだけでは回答できなかった複雑な案内が遠隔から対応可能となり、案内係の業務負荷軽減に貢献する。また、非接触・非対面による案内接客を実現する事で、利用者や案内係の安全性を確保することに配慮した業務運用を支援する。

今回、JR東日本が実施する「モビリティ変革コンソーシアム」の取り組みにてJR山手線の高輪ゲートウェイ駅に導入され、有人改札にて遠隔で案内する実証実験を12月中旬に実施予定だという。なお、同実証実験では高輪ゲートウェイ駅有人改札に設置する2台のBotFriends Vision+に加え、新宿駅に5台、高輪ゲートウェイ駅に3台のBotFriends Visionを設置し、駅構内におけるAIを活用した案内の実地検証を行う。

凸版印刷は今後、BotFriends Vision+を自治体をはじめ鉄道、流通、小売、ホテルなどのサービス・インフラ業界に向けて拡販を進め、2025年度までに遠隔体験ソリューションやインバウンド・先端表現ソリューションなど関連受注含め50億円の売り上げを目指す。

モバイルバージョンを終了