エコモット株式会社と古野電気株式会社は、地盤変位や人工構造物の変位をミリメートルオーダーで計測し、計測データをクラウド上で管理できる3次元変位計測システム「DANA CLOUD(ダーナクラウド)」を開発した。
「DANA CLOUD」は、変位観測エリア外に設置したセンサーの座標を基準点として、観測エリア内に設置した複数のセンサー(観測点)の変位量を、GNSSスタティック測位法により3次元で計測する独自の技術を活用することで、設置の容易性や低コスト化を実現しながら、高精度な計測を行う。
収集したデータはモバイル通信回線を通じてクラウド上のプラットフォームへとリアルタイムで収集され、変位量に応じたアラートやデータの表示・分析などに利用できる。
同製品は、地すべりや火山活動の監視などの防災用途、鉱山の残壁などの地盤変位の監視や、堤防・護岸、ダム堤体、送電線鉄塔、橋梁、構造物、のり面、鉄道路盤等の変状監視や管理など、様々な場所での施工管理段階から維持管理まで幅広く対応する。
同製品は防災関連市場への多くの導入・稼働実績を持つ「DANA(ダーナ)」システムをクラウド化することによって利便性、データの再利用性を高めている。
今後は国土交通省の推進するi-Constructionに呼応した、生産性の向上に寄与する製品として、防災関連市場のみならず、建築構造物の維持管理や土木建設の市場に対しても展開を行っていくとした。
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