近年、ガスや電気、水道などの利用量の視認化や省エネ制御などを行うサービスにIoTを活用する動きが活発化している。IoTを活用することで、今まで人が行ってきた工場や事業所などの広大な敷地に複数設置されている各種メーターの確認作業を自動化することができ、人員削減(省力化)及び取得データの活用による業務の効率化につながる。
今回、オプテックス株式会社は、同社開発の「IoT無線ユニット」が、大阪ガス株式会社の法人向けエネルギー簡易データ計測サービス「ekul lite(イークルライト)」の主要計測器として採用されたと発表した。
「IoT無線ユニット」は、既存のガスや電力メーターに後付けで設置できるため簡易データ計測を安価に行うことができる。電池駆動で設置場所付近に電源がなくても利用でき、防水構造のため屋外でも利用可能だ。既存のセンサーや設備機器をIoT化できることから、エネルギーの視認化をはじめ、タンク内の残量監視、設備の予兆保全、河川や道路などの水位・冠水監視など利用用途が広がりつつあるという。
この「IoT無線ユニット」を主要計測器として採用した「ekul lite」は、大阪ガスが2019年4月1日から開始するエネルギー簡易データ計測サービス。同サービスは、ガスや電力メーターから出力されるパルス信号を取得し、低消費電力・長距離伝送(LPWA)のSigfox(※)経由でクラウドサーバに転送できる。既存のメーターと連携させるだけで、遠隔モニタリングによる利用量の視認化が可能になる。
※Sigfox:IoT向けのLPWA通信規格の1つ。欧米を中心に60か国で展開されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。