Appleは、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた活動を支援するため、Appleマップによるモビリティデータの傾向を示すツールを提供する。モビリティデータは、自治体や保健当局に提供され、徒歩や自動車、公共交通機関を利用して移動する量の変化を表示することにより、新たな公共政策の基盤として利用することが可能になる。
同ツールでは、Appleマップの使用状況を集計したデータを利用し、主要都市および63の国と地域の移動傾向を表示する。Appleマップで経路が検索された回数を数え、収集されているデータと比較することによって、世界各地のデータに反映される。
利用可能な都市、国、地域は、1日あたりの経路の検索回数の下限など、いくつかの要因に応じて決まるという。
モビリティデータは現在、特設ページで公開されている。
Appleマップでは、モビリティデータとユーザーのApple IDとの関連付けは行われず、ユーザーの移動先に関する履歴は保存されないとしている。Appleマップで収集した検索語、経路、交通情報などのデータは、ランダムかつ一時的な識別子に関連付けられ、識別子は頻繁にリセットされるため、Appleがユーザーの移動や検索に関するプロファイルを保有することはないという。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。