日本郵便は2月16日、スマートスピーカーを使った「郵便局のみまもりサービス」で、鳥取県日吉津村が実施する「スマートスピーカーを活用した郵便局のみまもりサービス事業」でのサービス提供を受託したと発表した。
鳥取県日吉津村の事業は、同村に住む高齢者世帯を対象に実施する。日本郵便が開発・管理するウェブアプリケーションと、アマゾンの音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」上で提供されるスキルが、サービス利用者の自宅に設置したアマゾンのスマートスピーカー「Amazon Echo Show」を通じて、利用者の生活リズムに合わせて服薬状況、食事、睡眠の状況を確認する。
日吉津村は、利用者同意を得て、生活状況確認の結果をウェブアプリケーションのサービス管理画面から一覧で確認が可能ほか、利用者などにアプリケーションを通じたメッセージを送ることができる。
一方、利用者は、スマートスピーカー上で音声・ビデオ通話機能を利用することで、Alexaを利用する家族などと、非対面・非接触のコミュニケーションを行うことができる。通話機能を利用して、日吉津村などの担当者とも連絡が可能。また、ニュースやラジオ情報など、Alexaを通じたエンターテインメント機能の利用もできる。
加えて、利用者の家族なども、自身のスマートフォンやタブレットなどから利用者の生活状況の確認結果の把握や、写真・動画・メッセージを送信できるほか、Alexaに登録すれば、利用者とビデオ通話が行える。
鳥取県内で展開される防災情報などの配信サービス「あんしんトリピーメール」と連携しており、スマートスピーカーを通じ、当該サービスの配信内容を音声や文字で伝える。
日本郵便では、高齢者の生活状況の確認、確認結果の家族などへの通知、家族や日吉津村などから高齢者へのお知らせの発信など、スマートスピーカーを活用した見守りアプリケーションを提供する。
事業は2月17日から3月31日まで行う。同社では今後、高齢者向け住宅や不動産管理会社などの法人にサービス提供を行い、高齢者見守りのほか、介護予防や健康増進など、様々なニーズに応えるサービスを充実していく考え。
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