セキュアとアムニモ、防災等の現場に防犯・監視カメラを設置開始

国土交通白書によると、日本では、洪水や土砂災害を引き起こす大雨や短時間降雨の回数が増加している。それに伴い土砂災害の発生回数も増加しており、防災・減災への取り組みが急務となっている。そのため、人の立ち入りが困難な「河川、ダム、ため池、山間部の斜面」など防災用途で屋外に設置される防犯・監視カメラの需要が高まっている。しかし屋外には直射日光や風雨、雷など設備に影響を与える要因が多く、設置が進んでいないのが現状である。

株式会社セキュアとアムニモ株式会社は、5月に資本業務提携しており、協業を推進している。このほど、今まで技術的な要因で設置が進んでいなかった、人の立ち入りが困難な場所での監視カメラの活用を準備し、防災・減災等に向けて取り組むと発表した。

具体的には、セキュアの既存のセキュリティソリューション事業やSaaS型ソリューション、AI技術を活用した新規ビジネスなどの各成長分野と、アムニモが開発・提供するハードウェア、ソフトウェア・クラウド製品群を組み合わせ、各事業者への提案を開始した。

防災用途の他にも「再生可能エネルギー(太陽光発電、風力、地熱、水力、蓄電池)」、電圧が不安定な「鉄道沿線及び踏切監視」・「信号機などの交通システム」・「受変電設備」、山奥など過酷な環境にある「上下水道施設」などの社会インフラ向けの需要も多く、対応を進めている。

アムニモでは、屋外の厳しい環境でも安定してカメラ映像データをエッジで録画し、LTEや光回線で必要なデータのみクラウドへ伝送できるゲートウェイと、運用コストを下げるクラウドとのハイブリッド型映像マネジメントソリューションを提供している。

特にセキュアのAIカメラを活用したセキュリティソリューションとアムニモのエッジゲートウェイ(屋外版・屋内版)は技術的にも親和性が高く、より安定したシステムの運用が見込める。同時に、今まで技術的に設置が難しかった屋外の過酷な環境への設置が可能になるため、セキュアのビジネス領域は交通システムや都市、エネルギー施設、社会インフラなどに広がることが期待される。

屋内版エッジゲートウェイは「厳しい環境下でも安定的に動作」「障害時もリモートで対応」「最大4つのSIMを利用可能」などの特徴を持つLinux OS搭載のLTEゲートウェイである。アムニモの映像ソリューションはAIカメラが検知したイベント情報を取り込むことができる。またPoE給電やSSDへの録画、クラウドからの映像を視聴できるため、AIカメラがより使いやすくなる。

屋外版
一方の屋外版エッジゲートウェイは、「PoEを4ポート搭載」「最大4つのSIM搭載可能」「瞬停対策」など屋内版のエッジゲートウェイの機能はそのままに、防水・防塵・直射日光・雷対策(SPD)・電源・LTEアンテナを新たに開発し、ひとつのボックスに収納した屋外の監視カメラ用途に最適化されたLinux OS搭載の屋外型IoTゲートウェイである。エッジで録画するため、ランニングコストはクラウド録画に比べて削減できる。
屋内版

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