コニカミノルタジャパンは、同社が提供する多言語通訳サービス「KOTOBAL(コトバル)」に、AIを活用した新機能「リアルタイム通訳」を追加し、2024年7月18日から提供を開始する。
「KOTOBAL」は、32言語に対応したAI通訳(機械通訳)とヒト通訳が選べるハイブリッド型通訳サービスで、通訳された言語は透明ディスプレイに表示することが可能だ。
新機能「リアルタイム通訳」は、利用開始時に通訳したい外国語を選択することで、話した言語をAIが自動で判別し通訳し、透明ディスプレイの両面に表示するものだ。
これにより、発話者が変わるたびに必要だった言語切り替えと画面の向きを変える動作が不要となり、タイムラグを削減する。受付スタッフにとっては、反転文字を読み解く負荷がなくなり、訪日外国人にとっては対応スピードが速くなるというメリットがある。
なお、新機能の実証実験が京王プレリアホテル札幌で行われ、新機能導入前と比べて外国人宿泊客との総会話量が約3倍、外国人からの発話割合が約22%増加したのだという。
対象者からは「言語切り替え動作がなくなったことで発話のハードルが下がった」「会話のスピードが向上したことで対応も速くなり、次のお客様を待たせる時間が減少した」などの声が上がった。また、会話を遮る動作がなくなり話に集中できることで、発話する内容の精度が向上し、翻訳の正確性が向上したという効果もあったそうだ。
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