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KDDIなど4社、Sigfoxを活用した自動検針の稼働開始

第一環境株式会社・アズビル金門株式会社・KDDI株式会社・京セラコミュニケーションシステム株式会社の4社による「Sigfox自動検針コンソーシアム」は、Sigfoxを活用した自動検針の稼働を開始すると発表した。

水道検針については、2017年11月14日検針分より本稼働させ、請求データとしての利用を開始するとしている。

具体的には、離島や山間部など、現場を訪問して水道の検針をすることが困難な難検針への対応を効率的に行うため、姫路市水道局と連携し、市内島しょ部である家島町の西島に設置された水道メーター28個と一部LPガスメーターを対象として実施する。

これに関して4社は、「Sigfox自動検針コンソーシアム」を結成してこれまで準備を進めてきた。

KDDI、第一環境、京セラ、アズビル金門、LPWAによる自動検針システムを実用化

KDDIなど4社、Sigfoxを活用した自動検針の稼働開始

近年大きな注目を集めているLPWAの中でもアンライセンスLPWAは、特定小電力無線と同じ周波数帯・出力(免許不要で機器の電池寿命が長い)にも関わらず、通信距離を大幅に伸ばすことを可能にする技術として期待されている。

そのため、日本でも通信会社による当該技術を活用した通信サービスや機器メーカーによる対応無線発信機の開発が進みつつある状況だ。

今回活用されるSigfox(※)はその一つであり、日本国内でのサービス提供体制を整えていることから、4社は早期実用化が可能であると判断し、導入・実用化に向けて準備を進めてきたという。

自動検針にあたっては、Sigfox無線発信機付き電子式水道メーターを西島島内28ヵ所に設置しており、検針データは隣接する家島に設置したSigfox基地局を通じてデータセンター(クラウド)に集約され、Webサイトから確認することができる。

※SigfoxはフランスのSigfox社が2009年から提供しているIoT用のネットワーク規格。日本では京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が事業者となり、国内でのサービスを提供している。現在36カ国で展開され、2018年には60カ国に拡大される予定だという。

【関連リンク】
第一環境(DK)
アズビル金門(Azbil Kimmon)
ケイディーディーアイ(KDDI)
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)

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