近年、eコマースの成長によって荷物量が増加し、荷待ちの長時間化、ドライバーの高齢化と労働力の減少など、日本の物流はさまざまな問題を抱えている。これらを改善・改革すべく、物流業界向けにシステムおよびアプリケーションの開発を手掛けるエイクロス株式会社は、荷主と運送会社をつなぐ配送マッチングサービス「トラクルGO」を開始した。
トラクルGOでは、荷主は荷物に関する情報と予算をWeb上で登録する。運送業者は条件にあった荷物を検索し、運送可能な価格を提示し入札する。仲介業者を介さないため、適正価格での取引が可能だ。また、荷主と運送会社の相互評価による情報を参照して契約できることが特徴である。
チャットをベースにした荷物情報のやりとりは、同じ説明を繰り返す無駄を減らし、口頭でのやりとりによるミスをなくし、問題がおきたときの責任の所在も明確になる。物流業界ですすめられている書面化にも対応しており、運行取引の書類を自動作成、個々別々に対応が必要だった受領書や請求業務もすべて、トラクルGOで一元管理できる。
さらに近日リリースするドライバー向けアプリを利用すると、荷物の現在位置を把握できる。荷主も運送会社も配送状況を確認するための電話を減らせ、目的地へ近づくと通知がとぶため、おろし地での準備も無駄をなく行うことができる。
今後はスマートフォンアプリによるトラックの動態管理、AIによるマッチング、バース管理など、さらなる効率的なサービスの提供を図るとした。
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