労働力不足や非接触化の要求、物量変動や小口化への対応など、物流業界で多様化するニーズに対応するには自動化が不可欠だが、期待されるほど進んでいないのが現状である。その大きな要因としてあげられるのが、倉庫管理システム(WMS)の変更にかかる時間とコストである。
幅広い物流業務を管理するWMSシステムは、EC対応等で複雑化しており、従来のようにWMSをカスタマイズして最新の自動化設備を次々と導入するのは手間がかかる。この課題を解決するために、自動化設備との連携機能・データ管理については、WMSから独立させてWES(倉庫実行システム)が担う方法が国内外で注目されている。
株式会社YE DIGITALは、物流倉庫の自動化促進に特化したWESである倉庫自動化システム「MMLogiStation」を開発し、11月25日より提供を開始する。
MMLogiStationとは、自動化設備の導入をスピーディに実現し、かつ、倉庫内のオペレーション全体の最適化を可能にするWESである。
メーカを問わず主要な自動化設備の連携用の作業パーツを「作業オペレーションデザイナ」上で使用できるプラグインとして提供する。作業オペレーションデザイナ上でこれらの作業パーツを並べることで、業務手順の確認を行うと同時に、WESシステムを生成する。また、仮想空間上のシミュレーションで、生産性要素データを元にした稼働率や生産性などの分析が可能だ。
YE DIGITALは今後、協業パートナーを募り、メーカを問わずにMMLogiStationとシームレスに連携可能な自動化設備も含めて販売を行うとしている。また、デジタルツイン・シミュレーション機能の強化を進め、導入診断サービス等の提供の検討を進めるとのこと。
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