近年、EC需要の増大などによる物流市場の拡大に伴い、労働不足、トラックドライバーの負担増、環境問題など、様々な課題に直面している。そうした中、複雑な制約や状況に応じた最適な計画を算出できる量子コンピューティング技術への期待が高まっている。
そこで凸版印刷株式会社と東北大学発スタートアップの株式会社シグマアイは共同で、最適化問題に特化した量子コンピュータの計算技術である量子アニーリングの研究を進めており、量子アニーリングを活用した物流業務の効率化に向けた実証実験を2021年10月より開始したことを発表した。
この実証実験では、凸版印刷とシグマアイが共同で進めている量子アニーリングを、凸版印刷のグループ会社である株式会社トッパン・コスモが物流業界などに向けて提供している業務効率化・見える化システム「MITATE(ミタテ)」に適用し、計画立案機能を拡張した配送計画最適化システムを開発する。
また、実証実験での効果検証を通し、量子アニーリング活用のノウハウを蓄積。荷物に関する情報の運用・管理、集荷や、配達に伴う配車/配送計画策定などに活用していくとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。