Mujinは、アイシンの工場で、ハンドリング知能ロボットとAGV(無人搬送車)を活用した次世代部品供給システムを構築し、工場内物流(構内物流)の自動化を実現したと発表した。
次世代部品供給システムは、2台の通い箱ハンドリング知能ロボットと31台のAGVで構成。組み立て工程前後のほぼすべての搬送作業を群制御された31台のAGVで効率的に実行することで、組み立てラインの稼働状況に従って、入荷・保管・仕分け・組み立て・空箱回収エリア間の搬送を最適なタイミングで行えるようにした。
また、仕分け工程での通い箱の段バラシ・移載などのハンドリングを、2台の知能ロボットで対応することで、50種類以上の通い箱の混載段バラシ・移載などのハンドリングを実現した。
ロボットは、ロボットハンドに搭載した3Dビジョンで、ふたつきのものも含めた、異なる50種類以上の通い箱を認識し、箱の大きさに合わせて大型可変ハンドを変化させてハンドリングする。また、周辺環境やロボット自身の可動域を考慮した上で、最適な軌道を描きながら、パレットからの段バラシ、保管棚や台車などへの移載を行う。
アイシンでは、次世代部品供給システムで、部品供給の最適化、工場全体での必要作業人数を3分の1に大幅削減、重量物の運搬や工場内を歩き回る必要がなくなることによる働きやすい環境の整備、フォークリフトや電気カートが不要になり安全性が向上、ヒューマンエラーによる部品の取り違いが防止され製造品質が向上するといった効果を得たとしている。
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